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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(35)

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群馬県に行ってきました。

 平成29年5月18日にH木材様の主催にて開催された「第4回中大規模木造建築セミナー」が開催され、CLTについてお話をさせていただきました。 

 

 

 

 翌日は、地元の設計事務所さんのK氏のご案内で、同氏設計の上野村の公衆トイレの視察に行ってきました。この建物は、先々月号でご紹介した「Aパネ工法」(木造在来軸組+CLT)を採用して建てられています。

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Aパネ工法パンフレット.pdf
PDFファイル 3.1 MB

 

 建物としては、小さな物件で CLT先進地域である高知県や岡山県のように大規模なものではないのですが、K氏のご説明によると・・・ 

 建設されたエリアは、大変失礼な言い方になってしまいますが、 

隣には、群馬県甘楽郡南牧村(※最も消滅可能性の高い自治体)がある、

山に囲まれた高齢者の比率が高いエリアです。

 

※ GOOGLE でもこういう紹介がされていますのでお許し下さい。

http://1000nichi.blog73.fc2.com/blog-entry-5082.html

 

所が一方で、

「CLTで地方創生を実現する首長連合」というCLTを推進していこうという自治体の首長連合に県としては、参加していないのに上述エリアの群馬県上野村、神流町、下仁田町、南牧村、川場村、みなかみ町の首長様が参加されています。

 

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首長連合名簿.pdf
PDFファイル 123.6 KB
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下仁田コミュニティ.pdf
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 今回視察した建物も、上野村が「大規模なものは難しいが、まずは何かCLTでの地方創生の行動を」ということの第一歩として計画されたという話です。こうした活動を大小に限らず進めていくことで、CLTが国内に周知され広まっていくのではと感じた群馬訪問でした。

 

写真は上野村 CLTトイレ


男性用トイレ 間柱が無く、CLTが外壁 内壁を兼ねます
男性用トイレ 間柱が無く、CLTが外壁 内壁を兼ねます
女性用トイレ 誰もいなかったので 盗撮ではありません・・(笑)
女性用トイレ 誰もいなかったので 盗撮ではありません・・(笑)

 

 また今年の秋頃には、H28年度「CLTの実証事業」で設計採択された物件「下仁田町コミュニティ施設」が、建設予定です。この物件の設計者でもあるK氏は、申請時より現地の大工さんの在来大工技術で施工可能な建物をということで、Aパネ工法を採用いただいた経緯があります。

 


満員御礼 日本CLT協会 技術報告会2017

平成29年5月30日(火)10:00~17:00 

 東京大学弥生講堂一条ホールにおいて開催されました。昨年同様、募集早々に募集を超え早々に募集が中断されました。

 当社からは、塩﨑と村田が幹事を担当しているWGの活動内容の報告を行いました。

 報告会の概要は以下のPDFを参照下さい。

 

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技術報告会2017.pdf
PDFファイル 100.7 KB

 

 

基調講演では、東京大学腰原教授が、ティンバライズの今までの活動を振り返りつつ木造建築の変遷と今後への期待と活動方針などについてお話がありました。

(左写真)

 

 

 

 

山佐木材からは、施工技術合理化WGを塩﨑が発表。製造加工WGについては、村田部長が発表を

行いました。

左の写真は 村田部長の発表の様子です

 


一般社団法人 日本CLT協会 定期総会が開催されました。

平成29年6月5日 12時45分~13時45分

都市センターホテルにおいて、「平成29年度  定時社員総会」が開催されました。

平成26年度に設立総会が開催され、4回目の社員総会となります。

引き続いて建築家   隈  研吾氏の基調講演と懇親会が催され、多くの出席者を迎えて盛況に執り行われました。 

 

 

設立総会を行って、丸3年が経ちました。

会員数も300社を超え、今回の総会も280席が

ほぼ埋まるという出席者の多さ

でもこれは、総会にというのと、

この後の基調講演目当てもあったのかもしれません。

 

 

 

総会後、隈  研吾氏による基調講演

木造による作品や、鉄骨造等での木質化を図った作品の数々をご説明いただきました。

こちらは、予想通り席が足りず立ち見の聴衆も出ましたが、お話の内容が大変興味深くあっと言う間の

1時間でした。

 

常務取締役技術本部長 塩﨑 征男