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2017年7月6日(木)日刊木材新聞より

◆2時間耐火の杉CLT床を初採用

佐賀市の松尾建設本店 山佐木材と旭化成建材の国交大臣認定で

 杉CLT床を実物件として初採用した建築物が佐賀市内に建設中だ。山佐木材(鹿児島県肝属郡、佐々木幸久社長)と旭化成建材(東京都、堺正光社長)が共同で国交省大臣認定を取得した2時間耐火構造を採用。松尾建設本店(佐賀市)の新築移転に伴うもので、S造の事務所棟の2~5階の床部分に使用される。今月末から、CLT部分の工事に入る予定だ。

 CLTには九州産杉を使用し、主なサイズは厚さ210×(7層)×幅1600×長さ3200㍉が160枚。210×1600×4000㍉が56枚、210×2000×4000㍉が48枚だ。CLTの使用量は328立方㍍となる。

 松尾建設は、佐賀市内に延べ床面積3657.70平方㍍のS造6階建て事務所棟と同987平方㍍の木造2階建て会議室棟を建設する。会議室棟に使用する木材には、佐賀県産材を最大限活用した。山佐木材が事務所棟のCLTパネルの加工および施工、会議室棟の木造工事(軸組工法)の施工を担当する。

 非木造建築のなかで杉CLT床を採用することにより建築物の軽量化を図れた。松尾建設は今後、敷地条件や建物用途、規模などを勘案し、杉CLT採用の提案を検討していく。

 一方、山佐木材は杉CLTの需要先として住宅や非住宅はもちろん、今回のような非木造建築分野での部分的利用に積極的に取り組んでいく考えだ。

 同社は今年度中に同材の製造ラインの集約化・増強を図り、年間生産能力を1万立法㍍まで引き上げる。論地工場ではプレス機を1基から3基に増設中だ。

 また、下住工場内に、同社が普及に取り組むSAMURAI集成材を使用するCLT加工棟とラミナ加工棟が今秋完成の予定だ。同集成材は杉構造用集成材の材長(繊維)方向に鉄筋を挿入することで、RC部材に匹敵する高剛性、高耐力の構造性能を発揮するもの。CLT及びラミナ加工機も新設される。 


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M田部長のぶらり旅 with N野・本町商店街の原田印刷さん 「活版印刷と米粒」(その2)

 ここ肝付町本町には、間口が狭く奥行きの長い町屋づくりが残されています。原田印刷さんのお店もそのひとつ。店に入ると狭い通路の左側に、よく油拭きされ磨かれた印刷機、そして機械越しの壁一面に活字が並べて置いてあります。ほかのいくつかの機械もこの並びにそって置かれていますが、どれも少し暗いお店の中で鈍く輝いており、いつでもスタンバイできる状態に整備されているようです。 

 

 この印刷機械は昭和36年製。60年近くこの店の稼ぎ頭として働いていることになります。もうすぐ還暦ですね。この機械、当初は足踏み式の人力駆動で大変だったようですが、今は右側のモーターで時間2500枚まで印刷可能とのことです。試しに動かしてもらいました。カムと歯車だけで制御された機械は、サラッサラッと実に軽やかな、いい音で回ってくれました。原田さんにお聞きしたところでは、活版印刷機のうちこの機種で鹿児島県内に残っているのはこれともう1台の2台だけになってしまったのではないかとのことでした。

 

では、活版印刷の「活」字について。

 

 壁いっぱいの活字は、漢字やかななどの和文は1文字ごとに数個から十数個、数字は数十個ずつ並んでいます。文字の大きさは7段階。最小は1mm未満。原田さんいわく、「鉛で鋳造されている活字はとても柔らかくて、床に顔(文字面)から落とすとつぶれて使い物にならなくなる。だから大事に扱います。また、横(側面)に圧力が加わってへこむと他の面のどこかが膨らんで、盤面にきれいに並ばなくなる、そのときは尻叩きするとまっすぐに直るんですよ。」なんか大切な子どものことを話されているような口ぶりでした。

 

 活版印刷の手順の第一。「文選箱」という掌より少し大きい小箱に活字を拾う工程をちょっとだけ見せてもらいました。この箱に文書の段ごとの文字を左詰めで拾っていきます。本格的にやれば活字の壁を右へ左へ移動しながら、根気の要る地道な作業となることでしょう。 

 

 

 その後、手順第二にはいります。文選箱に拾った活字を植字板に並べて印字面を作っていく工程(ゲラ)。真鍮製の真っ平らな植字板の上に活字や薄い金属板を組み合わせながら置いていくのです。文字間隔が金属板で、厚さは0.1mmくらいから、倍々で厚みを増していきます。キーボードで調整していくのとは全く異なる職人技に驚くほかはありません。

活版印刷の工程はまだまだ先があるのですが今回はここまで。

 

 二つの工程を見せてもらって、あのミニチュアバードカービングを作る素を十分に理解することができたように思います。

 鳥と活字面という違いはありますが、対象物を真剣にとらえ、探求し、細かい作業をいとわずに具現化していく気持ちと技の結集力があればこそ可能になることなのでしょう。生半可ではとてもできないことのようです。感服致しました。ありがとうございました。

 

 ところで、「原田さん、こんな小さい字が眼鏡かけないで見えるんですか?」というM田の老眼鏡必須の愚問に、原田さんがにこにこしながら出してくれた答えが、これ。

 下の四角い箱の中に一つ見えているのは米粒です。曰く「米に名前とか文字を書くんですよ。眼鏡なしで。」いやはや・・・、凄いのひとこと。この次にはM田の氏名も書いてくれるそうです。

 

 パソコンとプリンターで安直に印刷ができてしまう今日、私たちの業務のなかでは活版印刷をお願いすることもほとんどなくなりましたが、原田印刷さんには、学校の通信簿封筒、名刺の印刷などの依頼があるそうです。アナログでしか出せない味のある職人技の印刷物。まずは名刺からお願いしたくなりました。

 

(次は夏の海か M田)

 

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