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不定期ですが、山佐木材の日々の出来事をご紹介しています。

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住まいの耐震博覧会・木と住まいの大博覧会2017@マリンメッセ福岡

 

 今年も9月16日(土)、17日(日)の2日間に渡り、マリンメッセ福岡で開催されたナイス株式会社様主催の『住まいの耐震博覧会・木と住まいの大博覧会2017』に、鹿児島ブースと日本CLT協会ブースの2ブースに出展して参りました。

鹿児島ブース 鹿児島県のマスコットキャラ「ぐりぶー」と 
鹿児島ブース 鹿児島県のマスコットキャラ「ぐりぶー」と 
日本CLT協会ブース
日本CLT協会ブース

 

 今回は九州を直撃する台風18号と重なり、多少の不安もありましたが、大きな被害も受けず、無事に2日間開催されました。来場者数は悪天候にも関わらず1万人超えの12,925人と大盛況で、建築物の耐震や木材使用に関心が高いことを実感致しました。

 

 日本CLT協会の展示スペースを頂き、今年で4年目となりますが、なんと今回初めて『ディスプレイ特別賞』を頂きまして、ご来場いただきました多くの方々から高い関心のもと高評価を頂けたこと、心より感謝申し上げます。また内装協力頂きましたドリーミィ大和株式会社様、CLTの展示協力頂きましたウッドエナジー協同組合様、有難うございました。

 

今年は弊社規格最大寸法 幅2000mm×高さ4000mm のCLTを使用して迫力あるスケール感をPR 

 

 

 また鹿児島ブースは今回で2回目の金賞を受賞し、鹿児島県木材協同組合連合会様主導のもと、県内木材関係各社のみんなで知恵を出し合い全力で取り組んだ成果が表れた物と感謝・感激しております。

 

 年を重ねるごとに、CLTへの知識も大分広がり、以前は『CLTって何ですか?』という質問も多かったのですが、今年は『こんな感じに使用できないか?』や『このような建物を建てたいがCLTで出来るか?』などの具体的な質問も多く、少しずつ普及してきているのを感じ取ることが出来、うれしく思いました。

 

 ご来場して下さいました皆様、主催されたナイス(株)のスタッフの皆様、各メーカーや地域のブースの担当の皆様、本当にありがとうございました。

(CLT部 西牧)

秋の交通安全運動街頭キャンペーンに参加しました

高山ソフトボールスポーツ少年団のみなさん、ハヤブサキングさんと記念撮影
高山ソフトボールスポーツ少年団のみなさん、ハヤブサキングさんと記念撮影

 

 9月21日(木)から30日(土)まで実施された今年の「秋の全国交通安全運動」。

 

 9月29日(金)午後4時からは肝付町東部消防分団詰所前交差点において、警察や交通安全協会、役場、県交通安全協会肝付地区メンバー、高山ソフトボールスポーツ少年団のみなさんなどが集まり、「交通安全,地域安全街頭キャンペーン」が行われました。

 

 

 

 

 当社からは安全運転管理協議会・社内青年部より2名が参加しました。

 参加者は街頭で交通安全の旗を持ち、子ども達が道行くドライバーに対しチラシと飲物等の配付を行い安全運転を呼びかけました。

 当日は肝付町のご当地ヒーロー「大隅戦士ハヤブサキング」さんも応援に駆けつけ、キャンペーンを盛り上げてくれました。これには子ども達も大喜び!

 

 悲しい交通事故は突然やって来るものです。秋の全国交通安全運動は終わってしまいましたが、引き続き交通安全に対する意識を高め、今後も無事故が続くように努めます。

(戸口田)

M田部長のぶらり肝付町の旅・秋の味「やまたろう蟹」を屠り食らう

 10月に入り、秋の気配が日ごと深まっております。

 街中の四十九所神社の参道では、10月15日(第三日曜日)に行われる神事「流鏑馬(やぶさめ)」の稽古が始まりました。

 朝には、高く青い空をサシバの群が渡っていきます。

サシバの鷹柱 10/1 6:30 大隅広域公園
サシバの鷹柱 10/1 6:30 大隅広域公園

 

 当地で秋風が吹きはじめると、味わいたくなるのが「やまたろう蟹」(モクズガニ)。

 大きなはさみを支える太い腕?には藻屑のような毛が密集しており、見た目はちょっとグロテスクです。しかしながら世間では、なんと「日本の上海蟹」という超高級な異名を持つ淡水性のカニです。

 

 この時期産卵のため山奥の清流から川へ下り海へと向かいます。この習性を狙って、山手の川に魚のアラなどをえさに蟹かごを漬けて生け捕りにします。だれでも採ってかまわないのですが、漁師さん同士のなわばりがあって、下手に仕掛けるとかごは川の外というはめになることも。素人さんには手を出しづらい漁ではあります。

 

 そんなこともあって、買って食べるのが経済的にも精神衛生上もベターなわけで、川上地区にある地産地消のデパート「やまびこ館」にて購入することにしました。

 甲羅の直径が6cmから10cm程度の蟹が10匹ほどはいった小かご(表示1.3kg)が1000円。雄が7,雌が3の割合でしょうか。雄に比べ雌がはるかに美味しいので、この割合ありきの価格設定なのだと納得しつつも、欲を出してほかの小かごの中も覗いたりしていると、お店の人にせかされることになるので注意しましょう。

 

 急いで家に持ち帰って大鍋に放り込み茹でる段取りを。と、わずかでも油断をすると奴らは身の危険を感じているので大脱走を試みるのであります。毛だらけの大きなはさみに挟まれないよう気をつけながら水を張り、弱火にかけます。

 

素早すぎる逃げ技をみせる蟹さん
素早すぎる逃げ技をみせる蟹さん

 

 弱火に掛けるのは、ゆっくりゆっくり温度が上がる生温かいお風呂から入っていると暴れないので、蟹の手足がばらばらに分解せず、形良く茹でるためのコツなのです。ちょっと卑怯な調理ですが。

 野生につき寄生虫がいるのは当たり前。甲羅や足が赤くなっても10分ほどは茹で続け、ゆで汁に味噌をいれる間、しばしお湯から上がって休んでもらいました。

 

ズイキの葉の上で姿良くお休みの面々
ズイキの葉の上で姿良くお休みの面々

 

 やまたろう蟹は味噌汁にしていただくのが当地のしきたりです。添える野菜はズイキ(里芋の茎のような野菜で南九州では「いもがら」という)に、薬味は刻んだ大根葉に限ると古老たちは言います。うちに大根葉がないので青ネギを代用しました。

 

味噌汁の中でしばらく煮て盛りつけ
味噌汁の中でしばらく煮て盛りつけ

 

 まずは、たっぷりと蟹のエッセンスが溶け出た濃厚な汁を飲み尽くし、さらにその汁をスポンジ状の体にため込んだズイキの小口切りを熱さをものともせずほおばり終えたあと、本命の蟹に手を掛けるのです。

 ほとんど口もきかず、手づかみでしゃぶり食い尽くす姿は他人に見せられるものではないように思われます。

 あー今年も味わえた、ごちそうさまでした。           

(次も山からか M田)

 

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M田部長のぶらり旅(番外編)コアジサシが帰ってきました!(その2)

 前回のブログで、志布志市から大崎町にいたる志布志湾岸にコアジサシの営巣を確認したことをお伝えしました。繁殖が成功すれば8年ぶりのこととなります。

 

 以前はこの地に飛来し数百羽単位でコロニーを形成していたのに、なぜ来なくなったのか。

その理由として、以下の3点が考えられます。

 まず、砂浜の懐が侵食によって狭くなったこと。 台風の大波が砂浜の奥まで到達し営巣地が流されてしまうリスクが高まってしまいました。

 そして、狭くなった砂浜に4WD車で簡単に入り走り回れるようになったこと。人の楽しみの場所と鳥たちの繁殖場所が重なってしまい住み分けができなくなってしまったのです。コアジサシは特に、繁殖地への侵入者に対する警戒心が強く、卵や雛がいたとしても、場合によっては守っていた巣を放棄してしまうことがあるのです。

 一方で、小魚が沿岸に近付かなくなり、餌が十分に確保できなくなった可能性もあったかもしれません。

 海岸の形の変化と餌の小魚の回遊については、自然の力のなせる技ですのでなかなか手の打ちようもないわけですが、車の進入については繁殖地を避けてもらうことができそうです。そこで有志の皆さんが、県や市町にお願いし、7月はじめから9月半ばまで、営巣地周辺に進入禁止であることを知らせる看板とロープを設置しました。砂浜を利用する皆さんの理解も得られたようで、期間内、営巣地が保護されたことはありがたいことでした。

コアジサシの抱卵は成功し、7月22日には雛を確認することができました。

 

小魚をくわえているコアジサシ
小魚をくわえているコアジサシ
親鳥と雛  
親鳥と雛  

上2枚撮影 小手川清隆さん(7/22)

 

 8月5日から6日にかけて、台風5号が九州の東側を通過。大波に浜が洗われることで雛たちの安全が心配されました。しかし、台風後の観察で、営巣地が少しだけ小高い砂山になっていたため、雛たちは波による被害を受けることなく、飛べるまでに成長した姿を見せてくれました。

アジサシとコアジサシの群 手前に幼鳥 撮影渡口旦さん(8/12)
アジサシとコアジサシの群 手前に幼鳥 撮影渡口旦さん(8/12)

 

 志布志湾で子育てを終えたコアジサシの群れは、南を目指して飛び立ったのでしょう、8月27日の観察では、砂浜には彼らの姿はありませんでした。

お蔭様で今年は楽しみがひとつ増えたいい夏でした。来年また飛来してくれることを期待したいと思います。

(次は山のたよりかも M田) 

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M田部長のぶらり旅(番外編)コアジサシが帰ってきました!

 2017年6月、志布志湾沿岸の鳥友だちからうれしい知らせが届きました。志布志市から大崎町にかけての海岸にアジサシの仲間が100羽以上飛来しており、営巣をはじめた可能性もある。コアジサシが主だが、他のアジサシ類も混じっているようだというのです。

  

 コアジサシは、チドリ目カモメ科の鳥、大きさはハトぐらい。白い翼と尾羽を広げて糸を引くように飛翔する姿や獲物を狙うときのホバリングはさながらツバメを思わせるほどです。日本には4月ごろから夏鳥として渡来し、海岸や河川の砂地にコロニーを作って繁殖します。

 

 10年ほど前までは、志布志湾沿岸でもその姿は夏の風物詩で、志布志市から肝付町までの河口や砂浜にいくつかのコロニーが形成され、6,7月には雛たちの可愛らしい姿を見ることができたのです。しかし、ここ数年集団でこの地に渡来することはほとんどなくなり、もちろん営巣を観察することは皆無となっていました。鹿児島県の2016年改訂レッドデータブックでは絶滅危惧種Ⅰ類(絶滅の危機に瀕している種)にはいってしまいました。※1

 そのような中、2年前から志布志市在住の方がたが、志布志湾にコアジサシを呼び戻す環境を整備しようと営巣地の造成やデコイの設置などの活動を続けておられます。

  参照:2016年4月ぶらり旅(番外編)「帰っておいでコアジサシ ボランティア活動 in 志布志」 

 

 鳥友だちからの情報を得て、早速大崎町の海岸に行ってみました。青い空と海を背景に数十羽のコアジサシが飛び交い、砂地のあちらこちらに抱卵をするようにしゃがみ込んだ固体を観ることができました。運がよければ雛がかえるかも知れません。(写真は2017.6.29 益丸海岸)

 

 

 これから本格的な夏を迎え、この辺りの海岸には人や車も入ってきます。花火大会の大きな音も響くこともあるでしょう。何といっても大波寄せる台風がやってくる季節。

 久しぶりに帰ってきてくれたコアジサシたちが、何とか無事に、うまくいけば子育てをしながら、この夏を乗り切ってくれることを祈るばかりです。

 

 ※1 環境省平成24 年8月作成の第4次レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に位置づけられている。

 

(できれば次回で続きを M田) 


参考文献

「鹿児島県レッドリスト 平成26年改訂」

「環境省レッドリスト 2017」

 環境省「コアジサシ繁殖地の保全・配慮指針」平成26年3月

「フィールドガイド 日本の野鳥」高野伸二著

 

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M田部長のぶらり旅 with N野・本町商店街の原田印刷さん 「活版印刷と米粒」(その2)

 ここ肝付町本町には、間口が狭く奥行きの長い町屋づくりが残されています。原田印刷さんのお店もそのひとつ。店に入ると狭い通路の左側に、よく油拭きされ磨かれた印刷機、そして機械越しの壁一面に活字が並べて置いてあります。ほかのいくつかの機械もこの並びにそって置かれていますが、どれも少し暗いお店の中で鈍く輝いており、いつでもスタンバイできる状態に整備されているようです。 

 

 この印刷機械は昭和36年製。60年近くこの店の稼ぎ頭として働いていることになります。もうすぐ還暦ですね。この機械、当初は足踏み式の人力駆動で大変だったようですが、今は右側のモーターで時間2500枚まで印刷可能とのことです。試しに動かしてもらいました。カムと歯車だけで制御された機械は、サラッサラッと実に軽やかな、いい音で回ってくれました。原田さんにお聞きしたところでは、活版印刷機のうちこの機種で鹿児島県内に残っているのはこれともう1台の2台だけになってしまったのではないかとのことでした。

 

では、活版印刷の「活」字について。

 

 壁いっぱいの活字は、漢字やかななどの和文は1文字ごとに数個から十数個、数字は数十個ずつ並んでいます。文字の大きさは7段階。最小は1mm未満。原田さんいわく、「鉛で鋳造されている活字はとても柔らかくて、床に顔(文字面)から落とすとつぶれて使い物にならなくなる。だから大事に扱います。また、横(側面)に圧力が加わってへこむと他の面のどこかが膨らんで、盤面にきれいに並ばなくなる、そのときは尻叩きするとまっすぐに直るんですよ。」なんか大切な子どものことを話されているような口ぶりでした。

 

 活版印刷の手順の第一。「文選箱」という掌より少し大きい小箱に活字を拾う工程をちょっとだけ見せてもらいました。この箱に文書の段ごとの文字を左詰めで拾っていきます。本格的にやれば活字の壁を右へ左へ移動しながら、根気の要る地道な作業となることでしょう。 

 

 

 その後、手順第二にはいります。文選箱に拾った活字を植字板に並べて印字面を作っていく工程(ゲラ)。真鍮製の真っ平らな植字板の上に活字や薄い金属板を組み合わせながら置いていくのです。文字間隔が金属板で、厚さは0.1mmくらいから、倍々で厚みを増していきます。キーボードで調整していくのとは全く異なる職人技に驚くほかはありません。

活版印刷の工程はまだまだ先があるのですが今回はここまで。

 

 二つの工程を見せてもらって、あのミニチュアバードカービングを作る素を十分に理解することができたように思います。

 鳥と活字面という違いはありますが、対象物を真剣にとらえ、探求し、細かい作業をいとわずに具現化していく気持ちと技の結集力があればこそ可能になることなのでしょう。生半可ではとてもできないことのようです。感服致しました。ありがとうございました。

 

 ところで、「原田さん、こんな小さい字が眼鏡かけないで見えるんですか?」というM田の老眼鏡必須の愚問に、原田さんがにこにこしながら出してくれた答えが、これ。

 下の四角い箱の中に一つ見えているのは米粒です。曰く「米に名前とか文字を書くんですよ。眼鏡なしで。」いやはや・・・、凄いのひとこと。この次にはM田の氏名も書いてくれるそうです。

 

 パソコンとプリンターで安直に印刷ができてしまう今日、私たちの業務のなかでは活版印刷をお願いすることもほとんどなくなりましたが、原田印刷さんには、学校の通信簿封筒、名刺の印刷などの依頼があるそうです。アナログでしか出せない味のある職人技の印刷物。まずは名刺からお願いしたくなりました。

 

(次は夏の海か M田)

 

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「山神祭」を行いました

 平成29年6月9日(金)、本年度一回目の 「山神祭」(やまんかんまつり)を行いました。
今回は旧暦五月十六日の「山神祭」。本来は6月10日ですが、引き寄せて金曜日夕方に実施しました。

 

今回から安全祈願は各自神棚に行ってから2階に集合。会議室に入りきれないほど賑わいます。

 

 

今回の司会は、集成材部の日高君


メルマガ4月号の「我が社のホープ」に登場した期待の若手です。

 

(なかば無理やり)司会に抜擢され、大きな声で明るい司会ぶりでした。お疲れさまでした。

 

 

 

 

 

社長からは山神祭についてお話があり、「木六竹八」(※)という言葉が紹介されました。

 

※木を伐るのは旧暦6月以降、竹を伐るのは旧暦8月以降が良いということを表す言葉

 

 

 

榎原専務の「乾杯」を合図に宴会スタート。

乾杯!
乾杯!

 

料理が毎回の楽しみになっている山神祭。今回も、山佐木材シェフの皆さんが大活躍です。

・社長特製「牛すじカレー」、「牛吸」。

・前田部長特製「タンドリーチキン」、「ポテトサラダ」。

・中島君特製「汁無し坦々麺」。総務女性陣による「おにぎり」など、美味しそうな料理が並び、若者たちの食欲を満たしていました。

準備いただいた皆さん、どうもありがとうございました。

牛すじカレー
牛すじカレー
牛吸
牛吸

タンドリーチキン
タンドリーチキン
汁無し坦々麺
汁無し坦々麺
ポテトサラダ
ポテトサラダ
とりあえず食べる
とりあえず食べる


 

山神祭恒例、ニューフェイスの紹介もありました。

中にはニューフェイスに見えないような大先輩方も。

稲田顧問
稲田顧問
OBの片野坂さん
OBの片野坂さん

 

山神祭は、部門や年齢を超えて、社員同士のコミュニケーションも育む場となっています。

焼酎が進むにつれて、話の内容も濃くなっていき(?)、あっという間に夜がふけていくのでした。

(遅くまで残って後片付けいただいた皆さん、どうもありがとうございました)

何やら相談中?
何やら相談中?
この日は満月でした
この日は満月でした

 

これから梅雨に入り、暑い時期を迎えますが、社員一丸となり、安全と健康第一で事故の無いように努めて参ります。

(実は文化委員長 M理)

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M田部長のぶらり旅 with N野・本町商店街の原田印刷さん 「ミニチュアバードと活版印刷機そして・・・」(その1)

 肝付町高山新富本町商店街。通りの先には東のお寺の大きな屋根が見えてくるあたりに、「原田印刷」とだけ書かれた看板とそのお店が静かに佇んでいます。

 ご主人の原田健二さんとは40年近く前からの知り合いで、以前は印刷もよく頼んでいましたが、長くご無沙汰をしていました。ふとしたことで、原田さんが鳥の模型を作っておられると聞き、半年ほど前に再訪する機会を得たのでした。それから、鳥つながりのお付き合いを通して、今回ゆっくりと立ち寄らせていただくことになったのです。

 

 入り口の引き戸を開けると、どこか懐かしいインクの匂いに包まれました。

 そして、すぐ右手には長さ80cmほどのガラスケースが置かれています。この中に収まっているのが、原田さんが作られたバードカービングです。全部で47種類五十数羽の鳥たち。

 驚くのはその大きさと色彩の美しさです。鳥の大きさは、最大でも長さ5cm、小さいものはわずか2cmに満たないものもある超ミニチュアサイズ。にもかかわらず、鳥たちの色どりは実に美しく精密に、しかし手仕事の優しさをも残しつつ再現されているのです。

 一つひとつを観ていると、原田さんのそれぞれの鳥たちに対する深い思いが伝わってくるようです。それは、鳥種の選択が実に渋いことからもうかがい知ることができる気がします。ここにあるのが、目を引くような色鮮やかなきれいな鳥ではなく、身近にいて普段に見ることのできる鳥に絞られているからも。

 


 

 カービングの材料は、主にタモ。癖が少なく粘りがあり使い勝手がいいそうです。(ハウスメーカーから切れ端をわけてもらって使うこともあるとか。)

 木彫の道具は市販のカッターナイフ大小2本と学習用彫刻等だけ。

 薄くうすく削っていく作業だけに1年に彫れるのは3種類くらいで、10年余りでやっと今の数になったそう。群を抜く手先の器用さと根気のいる趣味です。

 このふたつの必須能力は、原田さんのお仕事とも深く結びついているように思われます。

 

 

 お店に入ったときの懐かしい匂いは、活版印刷で使われる油性インクのものでした。ケースの通路越しに置かれた機械と壁一杯の活字。原田さん、仕事と趣味は表裏一体なのですね。

(次回につづくのだM田)

 

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荘内南洲神社参詣

 協和木材さん新工場落成式参加の機会があり、久しぶりに山形県に行くことになりました。月曜日が国製協の総会、水曜日が落成式なので、火曜日は時間を自由に出来そうです。

 かねて気になっていた酒田市か鶴岡市まで足を伸ばしてみようかと考えました。「南洲翁遺訓」を編纂されたのが旧荘内藩士の方であると聞き及んでいたので、一度この地を訪問してみたかったのです。

 

 鶴岡市か酒田市かと思いましたが、南洲神社がある酒田市に決めました。酒田市は豪商本間家の事もあり、豊かな街であろうという印象を持っていました。冷たい小雨が降る酒田駅前は、最近の地方のどこの街とも同じようにうら寂しい様子でした。

 

 

 駅の案内所で街の様子や南洲神社のこと、交通の便などを聞き、親切に教えて貰いました。昼をだいぶ回っていたので、手荷物を引きずりながら案内所で聞いた料理屋を訪ね当てました。参詣が終わってからが好ましいのだがと思いつつ、まずは地元のお酒を指定して熱燗二合。

 

 案内所でバスの時刻表も貰っていましたが、タクシーで行くことに。いかにも古都らしい、山折倉庫、本間様旧邸などの横を通り、南洲神社に到着。タクシーを待たせたままの慌ただしい参詣になりました。

 

南洲翁と対話の座像は、荘内藩 臥牛翁菅 実秀 「南洲翁遺訓」の編纂者

 


南洲神社は、鹿児島市内、鹿児島県和泊町、宮崎県都城市、ここ山形県酒田市にある。 

 

荘内南洲神社

 昭和51年、伊勢神宮の古材払い下げを受けて創建される。

 書籍の頒布、毎月人間学講座を開催。

 「南洲翁遺訓」文庫本を製作し、無料配布している。

 

公益財団法人荘内南洲会 南洲神社 理事長 水野 貞吉氏にご案内戴いた。

 

ここで求めた書籍。文庫本の「南洲翁遺訓」は戴いたもの。

(佐々木 幸久)


〔編集追記〕

 鹿児島に熱心な西郷さんファンが多いのは知られていますが、なぜ遠く離れた山形に西郷さんを祀る神社があるのでしょうか。

 

(荘内南洲会発行 南洲神社パンフレットより抜粋)

 南洲神社は南洲翁(西郷隆盛)を祀る神社ですが、鹿児島市、沖永良部島和泊町、宮崎県都城市、そして山形県酒田市にあります。

 明治元年の戊辰戦争で、荘内藩は官軍に激しく抵抗したため厳しい処分を覚悟していましたが、南洲翁の指示により公明正大で極めて寛大な降伏条件の言い渡しを受けました。

   (中略)

 明治3年~8年にかけ荘内藩主酒井忠篤公を先頭に鹿児島を訪れ、南洲翁(西郷)の学びを得ました。学んだ全てを書き残し、明治23年「南洲翁遺訓」として刊行しました。旧荘内藩士たちはこの「南洲翁遺訓」を風呂敷に背負って全国を行脚しながら配布しております。

 

 荘内藩は戊辰戦争での西郷さんの対応にすっかり惚れ込んで、藩主をはじめ藩の有望な若者を数多く薩摩の西郷さんの元に派遣して教えを乞い、その言葉を本にまとめて普及につとめ、後に神社まで創建してしまうという凄い話です。

 来年2018年1月からスタートする大河ドラマが「西郷どん(せごどん)」に決まりました。魅力ある西郷さんが描かれることを期待しています。

  

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協和木材様 新庄工場落成式

 去る4月27日、協和木材(株)新庄工場落成式に招かれ、それに先立つ工場見学会と合わせて参加してきました。ちなみに私が招かれたのは、日本集成材工業協同組合理事長の立場としてです。

 新しい工場は山形県新庄市の中核工業団地に建設されました。ホテルからタクシーで工場へ向かいましたが、途中の公園の桜が満開でした。今年は鹿児島で十分に花見が出来なかった事を思い、ちょっと寄ってくれば良かったとあとで後悔しました。

 

 この工場はラミナ生産の製材から完成品まで一貫しています。実は他にも驚くべき特色があって、その一つが原料の丸太はすべて2メートルであることです。そしてもう一つの特色として、製品が管柱のみであることです。従って生産ラインは極めてシンプルで、ラインも極めてわかりやすく、ものの流れも非常にスムーズであるように感じました。 

 工場内の乾燥ヤードから2m限定のラミナが搬入され、様々な加工過程を経て、工場の真ん中に設置してある巨大な自動倉庫に一旦格納されます。その自動倉庫から必要に応じてラミナが太平製作所のフィンガーラインに投入され、回転プレスに入り、仕上げて格付け後梱包し、製品になります。 

 太平製作所のフィンガーラインは同社の傑作機の一つで、24時間365日連続操業(定期整備日を含む)を念頭に製作されたものです。国産管柱専門工場として国内最強の工場の一つであり、住宅用集成材の国産材比率を大いに高める要因になることは恐らく間違いありません。

 

 落成式は工事経過報告から始まりましたが、この地に建設するまでに一度別の工場用地を取得、造成に入ったもののその土地が建設に不適切であることがわかり一度断念したことが報告されました。

 再び用地取得に入り、現在地に完成したものとのこと、佐川社長、関係者の皆さんの喜びもひとしおであったろうと拝察しました。

 

協和木材 佐川社長
協和木材 佐川社長

 

 参加者は行政、地元関係者、業界、お取引先、従業員の皆さまでおおよそ三百数十人でしょうか、会場一杯の大盛況でした。国内随一の国産材加工の近代工場落成に、地元の方々が大変喜んでおられる様が伺えました。

 私も知り合いで久しぶりにお目にかかる方々もおられ、閉会まで楽しく過ごすことが出来ました。

 ご繁昌を心から祈念するものです。

(佐々木 幸久)

 

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