メールマガジン第89号>現場日記

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★【現場日記】大泊海浜公園多目的交流施設建設工事

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・工事場所:鹿児島県肝属郡南大隅町大字馬籠地内

・発注者:南大隅町 様 

・設計/監理:株式会社 畠中設計 様 

・総合施工:瀬戸山・成武特定建設共同企業体 様 

・全体工期:令和2年12月19日~令和3年6月30日 

・建物構造:木造平屋 

・建築面積:1,373.03m2 

・延床面積:1,351.99m2 

・建物用途:ゲートボール場 

 

【現場担当者より】

 今年の九州南部の梅雨入りは例年に比べて20日ほど早く迎えることとなりましたが、丁度その頃に大泊海浜公園多目的交流施設の建て方が行われました。本土最南端として有名な佐多岬から車で10分ほどの、山や海に囲まれた自然豊かな海岸沿いの現場です。

 

 今回の建物の特徴として、梁せい1,200mmの大断面集成材を使用した合掌のフレームが連続しており、見た瞬間に思わず声が出てしまうような、壮大で解放感のある建物となっています。建て方時には地組を行い、1フレームごとに建て込んでいきましたが、このフレーム1つが横長28m、総重量4.3tもあり、クレーンで吊る際に変形や破断などの様々な問題を考慮する必要がありました。

 元請の瀬戸山・成武JV様や協力業者様と綿密に打ち合わせを行い、木材仮設による2本の補強材で合掌を挟み込みボルトで固定し、ナイロンスリングを適切な位置に設けて吊り上げることで、最後まで問題なく安全に施工することができました。また、梅雨の大雨の中で地組を行わなければならない状況でしたが、簡易テントや、養生シートを使用して極力材料を濡らさないように注意しながら作業を行いました。

 

 普段の建て方より、労力を要する作業が1ヶ月ほど続きましたが、元請の瀬戸山・成武JV様、協力業者の有限会社ヤマケン様のご協力により、無事故・無災害で予定していた工程通りに無事、建て方を終えることができました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(建設部 加工建て方 山田)