M田部長のぶらり肝付町の旅・自慢の美味か(おいしか)とこツアー(2)

肝付町合併10周年記念 自慢の美味か(おいしか)とこツアー その2

◆ 高山地区「焼き肉 カルビ」

今年の梅雨は、例年に比べると降雨量も多く、比例して日照時間も極端に短かったようです。気象庁のデータによると肝付町前田では、6月7月の2ヶ月間で2,046mm、平年の2.7倍も降りました。その分気温は低く、平均気温が23.8℃、平年より1.6℃も涼しかった。


ところが7月28日、急に真夏がやってきたのです。その日から今日8月4日まで降雨なしの、ピーカン照りが続き、この間外にいることの多かった私は、もう顔も腕も真っ黒になっちゃいました。


外仕事でのどがカラカラに渇き、同時にとっても腹が減った肝付町民の目に浮かんでくるのが、「焼き肉カルビ」の冷麺なのです。

キンキンに冷やされ、うっすらと結露している黒いどんぶり。透明感のある韓国麺の上には夏野菜の女王トマト、辛みの効いた白菜と胡瓜のキムチと煮卵、美味しく煮込んだカルビがすっきりと盛られており、薬味にはネギと切りごまがちょこっと。

これらすべてを冷たく包み込んでいるのが淡く澄み切ったスープ。これが逸品なのです。


自家製の鶏ガラでとった塩スープを、大根胡瓜などの野菜を3日間漬け込んで発酵させた水キムチとブレンドしているので、まろやかな酸味と薄い塩味が飽きの来ない旨みを生み出しています。これがまた冷たい。味が薄まらないよう氷は入っていません。

しこしこもちもちの韓国麺の喉ごしを楽しみつつ、冷たいスープをどんぶりの縁からごくごくと飲んでごらんなさい。これはきっと真夏の至福であります。


ところで、「焼き肉カルビ」は今から20年前、当時30歳のマスターが、うちの本社工場と同じ町内で、親戚の古い食堂を借りて開業したそうです。実はその頃私は店のすぐ裏に家を借りて住んでおり、ことあるごとに通ったものでした。繁盛して16年前に、今のお店を新築し移ったというわけです。

店内はテーブル席が2つ。あとは座敷に掘りごたつ式の焼き肉テーブルが16席とたっぷりの広さ。会社の飲み会にも使わせてもらっています。冬場のチゲがまた格別なんです。夜の焼き肉はもちろん、ランチも充実しており、お客さんでいつも一杯です。


手間の掛かった深みのある涼しい味。ご馳走様でした。

内之浦地区に続くのか?(M田)