「鋼構造オフィスビル床のCLT化」研究成果報告会

2月26日、東京・新木場の木材会館にて「鋼構造オフィスビル床のCLT化」研究成果報告会を行いました。

これは、昨年3月に受託した林野庁委託事業の研究成果を発表するものですが、元々は平成25年に設立した「超高層ビルに木材を使用する研究会」で提案・検討してきた課題です。研究会のメンバーを中心に実施してきた委員会では、大変熱心な議論が行われてきました。

委員会の様子
委員会の様子

 

昨年8月には、山佐木材の敷地内にオフィスビルを想定した鉄骨柱・梁を設置して、実際にCLT床パネルを施工するという施工性確認実験も実施し、これが本当に実現可能なものであるというデータを得ることができました。


 

さらに昨年9月には、2時間耐火認定を取得するための委託事業も追加で受託し、森林総合研究所や建材試験センターで色々なタイプの試験体による加熱実験を行いました。



これまでの成果を、せっかくであれば東京で広く皆様に紹介したいということで今回の報告会を実施することに決まりました。

当初、どれだけ人が集まるだろうかと心配しておりましたが、蓋を開けてみれば、申込期限前に定員150名に達し、最終的には180名以上のお申し込みをいただきました。超高層ビルに木材を使用する研究会、全国木材組合連合会、日本CLT協会、日本木材加工技術協会、日本建築構造技術者協会に後援していただいたことも大きかったと思います。この場を借りて御礼申し上げます。


当日は、あいにくの雨ではありましたが、ゼネコン、設計事務所、メーカー、研究者など各分野の専門家の方々に多数ご参加いただきました。木材会館の7階ホールにいっぱいの参加者を見て、CLTをオフィスビルの床に利用するということについて、高い関心を寄せていただいていることを実感しました。

林野庁木材産業課 小坂室長
林野庁木材産業課 小坂室長
福岡大学 稲田達夫教授
福岡大学 稲田達夫教授

<当日のプログラム> ※敬称略※

・主催者挨拶 佐々木幸久(山佐木材㈱代表取締役社長)
・林野庁挨拶 小坂善太郎(林野庁木材産業課木材製品技術室室長)
・基調講演「我国初の木床超高層ビルの実現に向けて」稲田達夫(福岡大学教授)
・事業報告①「鉄骨梁とCLT床の接合方法」稲田達夫
・事業報告②「CLT床の2時間耐火の実現に向けて」倉富洋(福岡大学助教)
・事業報告③「CLTを用いた木床の施工性確認実験とCLTパネルの製造・加工」
                    村田 忠(山佐木材㈱取締役製造部長)
・特別講演「SAMURAI集成材の設計と施工」塩屋晋一(鹿児島大学教授)

 

▼当日配布した資料をダウンロードいただけます。

ダウンロード
「鋼構造オフィスビル床のCLT化」研究成果報告会資料
成果報告会配布資料.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント 18.0 MB
意見交換会の様子
意見交換会の様子

稲田先生が講演の中でおっしゃったように、既に実現可能なレベルまで来ています。近い将来、今回の研究成果をもとに当社のCLTが日本のどこかの高層ビルで利用されることを楽しみにしています。

事務局 山佐木材(株) 佐々木真理