2013年11月2日(土)、全ての視察を終えて朝、3泊したホテルをバスで出発します。朝飯もおいしく、良いホテルでした。
トモエテクノの岡本社長は、シュミット社との打合せもあり、あと2,3日このホテルに滞在するとのことで、ここでお別れです。
この視察のバイオマス関係の計画、段取りは岡本さんがしてくれていて、大変お世話になりました。
成田でのSさんのパスポート事件などは有ったものの、最後まで無事に終わって良かった、とても中身の濃い視察内容だったと、皆で岡本さんにお礼を言い、また別れを惜しみました。岡本さんからも、「これだけの人数のツアーとしては、時間通り事が進みまことに心がけの良い、レベルの高いメンバーでした」とお誉めを戴きました。
「まだしかし、成田に帰り着くまでがありますから・・・」と。
バスでエシュリコンを出発、チューリッヒ空港へ行って、ウィーンへ空路移動です。
チューリッヒ空港でのこと
この旅から帰って暫くして、東京でのことです。同業会社の役員Aさんが「佐々木さん、スイスの空港で何か有ったそうだね」とニコニコしながら、「知ってるぞ」という感じで言うのです。
「旅の恥は掻き捨て」の失敗話が、業界内である程度伝わるのは当然だけど、はて、何だっけ?
そうそう、そういえば・・・・
空港の搭乗手続きで、荷物を預けるとき、女の係員が「ノー」と言うのです。預かり荷物の重量制限が結構厳しく、その制限を何㎏かオーバーしていたようなのです。拒否されたバッグから「あるもの」を持ち込み手荷物へ移しました。これでパスするはずと、試みたら無事通過でした。
何のことはない、ほんのちょっとした手違いだったのですが、同行の誰かからAさんへ伝わるほどの何の話題性があったものか。
実はその「あるもの」が日本酒だったのです。「佐々木は酒を沢山持ち込んで、受け入れを拒否された」という話に転化していったようでした。
これまで同業の方々と海外に行くときは、よくアルコールを持って行きました。鹿児島勢でオーストラリアに行ったときは、同行の人たちも同じ思いだったらしく、確認したら持ち込んだ焼酎の総数が何と一斗(一升瓶にして10本)も有りました。さすが鹿児島県人です。毎晩夕食が終わってから、誰かの部屋に集まって、焼酎を飲んで「反省会」に励んだのです。一週間あまりの旅の途中でこれをすべて飲み干したのですから、大したものです。
その時の楽しい記憶があったので、今回は全国からのメンバーだし、焼酎よりは日本酒がよかろうと思ったのです。ところが旅も終わろうというのに全く消化出来ていませんでした。それだけこのツアーの行程が過酷だったのでしょう。遅い夕食が終わったときはもうへとへとで、とても皆さんと一緒に「反省」する元気もない、と言う有様でした。それで酒が残って、笑いの対象になってしまったようです。
(最終話・後編に続く)
代表取締役 佐々木幸久
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