M田次長のぶらり肝付町の旅・流鏑馬編②

ぶらり旅・流鏑馬編の第二弾、今回は馬場での練習風景を取材しました。

肝付町の流鏑馬は、毎年騎手が変わります。8月下旬に選ばれた肝付町の中学2年生男子は、わずか1ヶ月半で疾走する馬から鏑矢を射るという技を身につけなければなりません。

本人はもちろん、親御さん、指導にあたる保存会の人たち、そして綱を持って人垣を作る集落・町民・役場・高校生のボランティアまでが一体となって、馬場での練習に取り組んでいます。

練習は毎日午後4時から6時前まで、騎乗4回。一往復ごとに騎手のお父さんが柏原海岸の砂で走路を清める真摯さに、子供の身を思う気持ちが込められていました。

柏原海岸の砂で馬場を清めるお父さん
柏原海岸の砂で馬場を清めるお父さん

騎手の吉松大志君と「たかふじ号」
騎手の吉松大志君と「たかふじ号」

この日は早駆けの馬を手放しで操る練習でした。

「走れっ!走れっ!」と大きな声を掛けながらの騎乗は気迫がみなぎっていました。すぐに弓矢の訓練も始まるそうです。

最後の早駆けを終えた騎手の吉松君が、駆けつけた綱持ちのボランティア一人一人にお礼の言葉をかけながら、ゆっくりと馬場をかえってゆく姿に、思わずほろりとさせられました。

★流鏑馬の本番は10月20日(日)です。キバレ!吉松君!たかふじ号!

(M田)