メールマガジン第11号>読者より

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★読者「のらきちさん」より
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当メルマガをご愛読戴いている、「のらきち」さんから、6月のメルマガ「バイオマスシリーズ(オリジナル薪割り機)」に対してメールを戴きました。

「のらきち」さんは、古閑さんという元建設省の土木技官です。なんと「のらきち」さんも油圧薪割り機を作ったそうです。

それから「五右衛門風呂愛好者の会」を作ろうというユニークなご提案を戴きましたので、以下にご紹介します。

 


薪割り、薪の利用、五右衛門風呂

提案  五右衛門風呂愛好者の会を作ろう

             **の・ら・き・ち**こと 古閑 政秀

 

山佐木材ウッディストのたより(メルマガ版)を毎回楽しく興味深く拝読しております。

鉄筋で曲げ補強する集成材「SAMURAI」(サムライ)やCLTなど画期的な次世代の建築材料が開発されたことで、これからの木造建築が更に見直され公共施設等で活用されることを願っています。

 

薪割り機について

前号メルマガ(9号)で返信するつもりでしたが、遅くなりました。

9号で「手作りの油圧薪割り機」が調子よく稼働している様子の記事が出ていましたが、写真を見て良く出来ているとは思いましたが、これは余計なことかも知れませんが私の経験からアドバイスを致します。 

私も同様の20トンの油圧だるまジャッキを横置きにした手こぎ式の薪割り機を造って使ったことがありますが、なかなか割れない素性の悪いひねれた丸太を強引に割ろうと油圧をかけ過ぎて台座のH鋼を座屈させた経験があります。

20トンの油圧ピストンの押す力は相当なもので、股になったひねれた部分等の丸太を油圧の力任せに割ろうとすると台座のH鋼のウエブ(板の縦の部分)が座屈して曲がる可能性があります。力を掛けながらきしむ音に楔の溶接がはずれて飛ぶのではないかと怖かったですが溶接よりも母材の鋼板の強度の方が負けてしまいました。

 

今回のメルマガ(10号)で相当な薪丸太が集まっている写真が載せてあり割れ難くそうな部分も見受けましたので折角造った油圧薪割り機に不都合が生じないうちに早く教えてあげないとと思った次第です。

<補強方法>

①上フランジに鋼板を溶接して増厚。

②上・下フランジ・ウエブの間を鋼板でつなぐ。

 

薪丸太の玉切りも量が多いと大変です。性能の良いチェンソーがあると仕事がさばけます。本場スウェーデン・ハスクバーナの50ccクラスがあると仕事が楽しいです。意外に安い(40ccクラスで3万円弱 135e/40.9cc)物もあります。

なおくれぐれも機械作業は慎重にケガをしないように気を付け下さい。

 

「五右衛門風呂愛好者」の会結成を提案

里山の復活は薪の利用、すなわち「五右衛門風呂」の見直し復活からです。

昔は夕方、家家からご飯炊きの煙が立ち上るのは当たり前の情景でした。(時代錯誤でしょうか、たった50年前のことなんですけど・・・)

五右衛門風呂があったこと(今でもありますが)を忘れないように語る会にしたらどうでしょうか?話のテーマを出したら色々語り出す人が出てくるのではないでしょうか?

五右衛門風呂を話のネタに少しスローライフを考えるきっかけにできたらいいと思います。若い人達が田舎住まいを見直してくれたら過疎化にも歯止めが掛かるのではないかと思います。

日本の豊かさは各戸に五右衛門風呂が備わったことから始まったように思います。

幼いころの我が家がそうでした。ひとつの五右衛門風呂を兄弟3軒(13人)で使っていました。それまでは家に風呂がなく銭湯がほとんどで、親戚の家に「貰い風呂」に行った想い出もあります。

それでもよく考えると燃料の確保という問題があったように思います。(我が家は建築関係でしたので建築現場の木片端切れで間に合っていましたが・・・)

世の中には極端な考えを持った人が多いですから、風呂焚きの煙が立つことをとがめる人もいるかもしれませんが、そのような世の中にだけはしたくないです。家家から風呂焚きの煙が立ち上るのがいつまでも容認される世の中であって欲しいと願っています。先ず、これが基本的に大事なことと思います。

鹿児島を日本一「五右衛門風呂愛好者」の多い地域にしていきましょう。

佐々木社長は是非、口火を切って下さい。

E-mail : <koga.norakiti@gmail.com>