Greeting

社長あいさつ


 

 

山佐木材株式会社

代表取締役社長 有馬 宏美

(ありま ひろみ)

 


 2023年、創業75周年を迎えた山佐木材は創業以来、製材を本業の核としながら、地域に産する国産材・スギ材にこだわり、木材産業・木材建築事業を展開してきました。特に昭和から平成へと時代が移り変わる中、それまで需要先であった住宅分野への製材品の供給から新たな木質製品として構造用集成材に着目し、木造建築技術、集成材製造技術、品質保証の3つの柱として技術修得に努め、木構造建築分野に果敢に取り組んできました。

 おかげさまで、国内初のJASスギ構造用大断面集成材の認定を受けてから30年の間に、私たちが手がけた公共施設や民間施設は1,500件を超え、木造躯体部分の製造から加工・現地建て方まで一貫して行い、その実績を重ねることができました。

 近年では、2014年度幅はぎ装置、CLT糊付け仕組み装置を、2018年度高速モルダーライン、FJライン、CLT加工機など最新装置の導入により、国内でもいち早く非木造建築物の木造木質化を実現すべく体制づくりに着手致しました。実際に製造・施工させていただいた「みやこ下地島空港ターミナル」、「パークウッド高森」、「フラッツウッズ木場」などは、「街づくり・都市の木質化」という新たなチャレンジの始まりと考えています。

 

 一方、新型コロナウイルス禍、ウクライナ情勢、ウッドショックなどにより経営環境は大きく変化する中、企業においては柔軟かつ強靭な経営活動が求められています。

 また、2018年の「働き方改革関連法案」以降、労働時間の上限規制の見直しや、育児や介護との両立支援、年次有給休暇の取得推進、パワハラやセクハラの防止など、働き方改革に関する様々な改善を進めて参ります。

 さらにはSDGs(持続可能な開発目標)についてもよく耳にしますが、SDGsは環境問題だけでなく、貧困をなくす、ジェンダー平等を実現するなど17の目標が設定されています。これらは企業として積極的に取り組まなければならない課題であり、時代的・社会的要請に応えなければならないと考えています。

 

 当社はこれまで、『国産材の用途拡大』木材の活用を通じて人にやさしく生活しやすい或いは働きやすい空間の提供を目指してきましたが、これからも変化していく社会に柔軟に対応し、貢献していくことに根気強くチャレンジしていきます。