メールマガジン第6号>機械・製品紹介

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★【はたらく機械シリーズ】 重量選別機
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こんにちは。

協同組合きもつき木材高次加工センターの笹原です。 

今回は当センター屈指の力持ち「重量選別機」をご紹介したいと思います。

 

 私どもの商品は、すべてKD材(Kiln Dry Woodの略で、乾燥機Kilnを用いて人工的に乾燥させた木材のこと。人工乾燥材)です。製品になるまでの大まかな工程としまして、グリーン材(生材)を購入し、人工乾燥釜で規定の含水率(20%以下)まで乾燥させ、最後に4面仕上げ加工をするという流れになります。

 

この流れだけイメージすると簡単なようにも思えますが、「乾燥」という工程がなかなか難しいものなのです。

「乾燥させる」ということは水分が少なくなり、その分重量も軽くなる傾向にあります。しかし、木材は育ってきた気候・風土・環境などにより、1本1本個性があり「重量」も違うのです!

 

この重量の違いが乾燥時間に大きく影響してきます。

ざっくり言えば、軽い材=乾燥時間が短い、重い材=乾燥時間が長い、となります。

このような軽い材と重い材を混同して人工乾燥釜に入れてしまうと、「乾燥しすぎ」もしくは「乾燥が足りない」といった乾燥ロスが生まれ、品質・生産に大きく影響します。

同一寸法のグリーン材を梱包単位で投入
同一寸法のグリーン材を梱包単位で投入

 

そこで活躍するのがセンター屈指の力持ちの「重量選別機」です。

同一寸法のグリーン材を梱包単位で投入し、1本1本の重量・比重を計測して、指定の重量グループ(3~4グループ)に選別します。

 

★選別の様子は動画でご覧いただけます

3グループ(青・赤・黄)に分類される
3グループ(青・赤・黄)に分類される

 

次工程の乾燥で、事前に重量選別された同一グループの材を1釜ロットで乾燥させます。この事前の選別により、乾燥時間・品質を大幅に向上させることに繋がるのです。

(協同組合きもつき木材高次加工センター 笹原)

事前選別を終えて乾燥釜に入る前。同一色グループでまとめられています
事前選別を終えて乾燥釜に入る前。同一色グループでまとめられています