メールマガジン第68号>新部室長挨拶

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★新部室長からのメッセージ    総務経理部 部長  新永 智士

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ヴィジョン構築プロジェクトと新年度方針発表会を終えて

 この5月の新体制移行に伴い、総務経理部  部長を拝命しました。財務経理、人事総務を円滑に進めることはもちろん、全社横断的な経営企画・経営管理を担う部室として、新中期方針の実現に向けてフォローアップを心がけて参ります。日頃ご愛顧、ご支援をいただいている皆さま、引き続きご指導、ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。

 

 さて、今回の人事異動によって8人の部室長が就任しました。このコーナーでは今後毎月交代で各部室の紹介や関連するトピックスについてご紹介します。

 第1回目は、総務経理部より、今回の新中期方針策定や新体制移行の経緯をお伝えします。

 

ヴィジョン構築プロジェクト

 そもそも、なぜ、改めて会社の新しいヴィジョン、新しい中期方針を再構築する必要性があったか?という点からご説明が必要かもしれません。

 

 当社では平成27年度(要確認)からCLT事業に本格的に取り組み始め、昨年度は「みやこ下地島空港ターミナル」という大型木造建築にとって象徴的なビッグプロジェクトに携わらせて頂くことができた一年となりました。平成の初め頃から大断面集成材による木造建築物を手掛けて約30年、近年はCLT製造加工の設備投資を行い、事業活動を本格化させるべく取り組んでいます。その中で、本プロジェクトは、会社事業の大きな変わり目を感じることになった案件でした。

 

 その一方で、CLTを含めた大型建築物の木造化を広めていくためには、お客様や関係機関からの多種多様なご要請にお応えしていかなければなりません。材料の製造、加工のみではなく、接合や耐火といった技術的な課題の克服、品質管理の充実、建て方工事の管理等、自社内の体制はもちろん、お客様、関係機関とご一緒させていただきながら取り組む体制づくりが必要になっていました。

 

 今回のヴィジョン・新中期方針の構築にあたっては、現場リーダー層13人によるプロジェクトチームを結成しました。毎月1回、計10ヶ月にわたり社外の研修施設に集い、新しい時代の山佐木材の方向性をどのように見据えていくべきか、常日頃各部署の中核として業務に没頭している立場から見える会社全体の課題、今後の方向性について繰り返し検討を行いました。

ヴィジョン構築プロジェクト 検討の様子
ヴィジョン構築プロジェクト 検討の様子

 

 結果、先月号のメルマガにて有馬よりご紹介しました新中期方針「進化する木造建築、研究開発を通じて 多様化する課題 に果敢にチャレンジ、エンジニアリング企業として木造建築の発展に貢献する」の骨格が出来上がり、同時に、新体制への移行準備に入りました。新年度5月までの数ヶ月は、新しい体制で各部室がどのように連携を取り、お客様のご要請に滞りなく、かつ、レベルアップしながらお応えしていけるかといったすり合わせを何度も繰り返しました。 

 

 

■全社方針発表会の開催

 そして、ようやく迎えた2019年5月、新年度のスタートを切りました。山佐木材では、毎年、年度初め初日に数時間を取る形で方針発表会を開催してきましたが、今回は、心機一転、場所も変え、全社員が一同に会する形で実施しました。

 当社製品は、原木の仕入れから木造建築物を現場施工までの一連の流れがありますが、その一つ一つを着実に積み重ねることでようやくお客様にお届けすることができます。そのためには現場の一人一人の丁寧な仕事の積み重ねが不可欠です。社員一人一人に自分自身の仕事の重要性を十分に理解してもらい、どのような位置づけにあるのかをしっかり考えてもらう一日にしたい、そんな思いを持っての開催となりました。

 

 当日朝は、肝付町内のやぶさめ館に集合、創業理念にあたる使命観、行動指針にあたる10の誓いを唱和からスタートしました。その後、前年度の振り返り、新社長・有馬からの中期経営方針、財務計画、新体制発表、新部室長の辞令交付と続きました。通常でしたらここでおしまいの方針発表会、今回はその後も全社員向けの企画を組みました。

高山やぶさめ館に集合
高山やぶさめ館に集合

 まずは、昨年度業務紹介として、前年度当社で施工した木造建築の社内にお披露目しました。普段、工場にいるメンバーはなかなか各地の施工物件を目にする機会はありません。下地島空港(物件紹介リンク)についても、プロジェクトリーダーだった現製造部長・小城から動画を交えた紹介がありました。加えて、営業部長・吉松、建設部長・片村から代表的な手がけた木造建築や現場での工事の様子などを紹介しました。もしよかったら皆様もメルマガにて施工物件情報をご覧ください。 



 

 つづいて、当社技術顧問の稲田顧問より、「新しい「令和」の幕開けと山佐木材」と題して、今建築の世界で起こっていることと当社事業の関連性、目指す方向性について提言をいただきました。

 詳しくは先月の稲田顧問による「タツオが行く!!」にてご紹介いただいています。

 


 お昼のお弁当を会場内にて取った後は、新体制に合わせて見直しを行った就業規則の説明会。いつもご指導を頂いている社労士の松田先生にお越しいただき、「そもそも会社とは?経営とは?」といった視点から、就業規則の必要性までを丁寧にご説明いただきました。社員の皆さんにはどのように伝わったでしょうか?


 締めとして、全社員討議の時間を設定しました。冒頭に佐々木会長よりこれまでの当社の歴史やこれからの方向性について投げかけていただきました。朝から全社方針や新体制、業務実績や当社の取り組んでいる木造建築技術、木製品の可能性、そして会社の歴史と過去から現在、未来までを一気に見渡したことになります。


 最後に、参加している社員一人一人に「自分の役割をどのように考えるか?」という点について共有していただきました。代表して数名の新しい現場リーダー層に自身の考えを紹介してもらいました。社員一人一人が、それぞれの立場で役割と責任、今年度の抱負を持って頂いたように感じています。

 

 以上、ヴィジョン、新中期方針構築と、新体制にてスタートを切るまでの経緯、方針発表会の様子をご紹介しました。今回の新中期方針、その実現のための新体制は、全てはお客様、地域社会の皆さまのご要請にお応えし、国産材を存分に活用した木製品、木造建築をお届けできればという思いからです。全社員、想いを一つにして全力で取り組んで参りますので、引き続き新しい山佐木材をご愛顧、ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

(総務経理部長 新永)