メールマガジン第65号>社長連載

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★【社長連載】 Woodistのつぶやき(32)

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新年早々大鯛到来

 1月7日の仕事始めから最初のお休み、14日のことである。気温は低いが陽射しが温かく快い。

 NHK番組「凄ワザ!」で主人公を演じた平野芳治君から、昼過ぎお電話を戴いた。

「家にいますかぁ。鯛が釣れ過ぎてですねぇ、大きいのが有るんだけど貰ってくれますかぁ」

 彼は釣り好きで、時たま釣れ過ぎたときにはこのような電話が掛かってくるのである。

 

 暫くして彼の到着、クーラーボックスが開かれると、そこには溢れるほどの釣果が。その中から「船頭さんが5kgはあると言うんだけど」と大きな鯛を引き出す。折尺を持ち出して体長を計ると75cm。有り難くこの大きな鯛と、鰺などを貰うことに。あとはまた「貰ってくれるところに」持って行くのだという。

 


 

さて、こちらは出刃と刺身包丁を研いで捌きに入る。

今回は作業ごとに写真を撮ったので、恥ずかしながら素人捌きをご披露する。

まず重量計測、確かに5kg。船頭さんの見立て通り。

 

午後4時にスタート。

・鱗落とし

・三枚におろす。

・頭の処理 かまを外す。

          えらを取る。 



  

・皮と中骨を外して刺身にする。

 ・内臓の煮物 魚卵 まだ未成熟かやや小さい。

       肝

       胃 切り開いて裏返し、中を洗ってからお湯を掛けて、ぬめりを包丁でこそげる。

         刻んで、肝、卵と共に酒、醤油、みりんで煮付ける。

 ・頭や骨で潮汁を作る。

 ・かまの塩焼き。

 



 

終了時間午後5時15分。慣れぬ仕事ゆえ手際が悪く、鱗や身が飛び散り、台所は狼藉状態である。

変に力を入れたせいか、肩が凝り疲労困憊して風呂に飛び込む。

 

 平野君のおかげで、豪勢な夕食になった。とても食べきれぬ量で、刺身は「漬け」に、切り身の一部は味噌漬けに、骨から取った出汁は味噌汁に使ったりで、1週間ほど楽しむことが出来た。

 


南極旅行

 何と家内と南極旅行をする羽目になった。自宅を出たのが、平成31年1月25日午前6時。そして帰ってきたのが2月9日の深夜。 

 今回は夫唱婦随ならぬ「婦唱夫随」の仕儀であった。私が体を動かしたのは必要とされる健康診断と、旅行料金の払い込みの時のみで、あとは全くの家内任せ。

 鹿児島から羽田経由成田までの道中に、初めて詳しい旅行日程表を見た。南極大陸北西端から細く南米大陸へ手を差し伸べているような「南極半島」と、その近辺の「南シェトランド諸島」と言われる地域の周遊であることをその時初めて知った。

 

 自宅を出てから羽田経由成田まで約5時間、成田から約12時間かけてアメリカのダラス、そこからさらに11時間掛けて、アルゼンチンのブエノスアイレス、さらに国内線で3000km南下して、「世界最南端の都市」ウシュアイア市。そのウシュアイアの港からフランス船籍クルーズ船「ボレアル号」に乗船したのが、現地時間1月27日午後6時で、ここアルゼンチンと日本との時差が12時間あるので、日本時間では28日午前6時である。自宅を出てから途中ブエノスアイレス、ウシュアイアで若干の観光をしたものの、ホテル一泊、機中泊二日を含めて、まるまる72時間後である。ここから更に丸2日ボレアル号で、荒海で有名な「ドレーク海峡」を越えて南氷洋に至り、驚天動地の南極クルーズを体験することになる。

 語るは涙、聞くは恐らく大笑いの、足かけ16日間。詳細は次号以下で披露する。

 



 (代表取締役 佐々木 幸久)