メールマガジン第55号>着任挨拶

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★【着任挨拶】山佐木材に着任して

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 この4月2日に山佐木材株式会社 総務経理部 経営企画担当として入社しました、新永(にいなが)です。着任にあたり、自己紹介をさせて頂きます。ご挨拶の場をいただきありがとうございます。

 

■ 自己紹介

 生まれは夫婦そろって鹿児島県出身、和歌山育ちの小3・年中になる2人の子供たち、双方の親も含め家族の変化の時期を迎えています。そして、一貫して関わってきた森林・林業・木材産業にて、地元鹿児島に「中堅地域優良企業を実現する」、そのような当社代表佐々木のヴィジョンにも共感、6年間住み慣れた和歌山からのUターンを決意しました。

 趣味は秋~春先はマラソン(いぶすき菜の花マラソンには毎年出走します)、夏~秋は軽登山(昨年は宮之浦岳を縦走しました)です。

 


(左)いよいよ鹿児島での活動開始、地元とはいえドキドキします

(右)毎年いぶすき菜の花マラソンに出ています。社内でもマラソン部復活を目指します!

 

■ これまでの仕事・学び

 15年ほど前の前代のバイオマスブームの折、卒論研究テーマで木質燃料の生産コスト高という課題から素材生産の林業現場の足を踏み入れることになって以降、憑りつかれたように森林・林業・木材産業の業界に活動して参りました。大学院修了後も銀行系シンクタンクにて同業界の行政支援、多岐にわたる他業種の民間企業の経営コンサルティングに5年間携わらせていただきました。

 

 その後は、妻の産休・育休明けのタイミングも相まって、シンクタンク時代にご縁をいただいた和歌山県の森林管理・林業経営会社の経営企画担当に転じました。小規模な会社ではありましたが、財務・経理、総務・人事、事業企画・開発、現場の森林管理・林業経営と、ヒト・モノ・カネのバランスを取りながら、時にあえてそのバランスを崩しながら、仲間たちや地域の皆様と仕事を創り、一緒に地域を盛り上げていく、大変貴重な経験をさせて頂きました。

 例えば、結果的に和歌山での最後の仕事になった「木の国わかやま木育キャラバンin和歌山市」は大盛況のうちに終えることができ、事務局仕事では関係者の皆様に大変なご支援・ご協力を頂きました。今回は道半ばで和歌山を離れることになりましたが、温かく育てて頂いた皆様に心より御礼申し上げます。

 

 感謝の意を込めてご紹介ですが、和歌山は、梅、みかんはもちろん、桃、柿、キウイフルーツ、イチゴなどのフルーツに、マグロ、タイ、タチウオなどの魚介類も豊富で、鹿児島に引けを取らない食べ物の美味しい地域でした。高野山に熊野古道、白浜温泉に那智勝浦、アドベンチャーワールドのパンダなど、歴史も自然も充実した魅力的な場所ですので、ぜひ一度足をお運びください!!

 


(左)上野動物園では1~2分しか見られないパンダも和歌山では見放題!!

(右)世界遺産の高野山にもなかなか見られない荘厳な森林があります。必見

 

■ Uターンにあたっての抱負

 さて、18年に渡って京都、大阪、和歌山と拠点を移しながら関西で活動して参りましたが、この春より地元鹿児島にて活動を開始することになりました。目先の仕事はまだまだ要領を得ず右往左往、ご迷惑をおかけするところですが、大きな視点に立つと森林・林業・木材産業は大きな変革期を迎えています。

 当社が推進するCLT(直交集成板)は、設計法の制定・改正が大きく関わる需要拡大と生産体制整備、知識技術習得・人財育成のスピードのバランスが取れるか、技術開発力、経営力が問われています。皆様のご支援を頂きながら、経営企画担当として求められている役割、やらなければならないことに精一杯取り組んで参りたいと思っています。

 

 原材料に目を向けると、戦後造林されてきたスギ・ヒノキを中心とする人工林資源が利用期を迎えていると言われ、林野庁も現場集約、素材生産のネックになっている所有者不明森林の経営管理に関する「森林経営管理法案」の策定に動いています。一方で、森林管理・育成、素材生産に関する技術人材、さらには地域の森林・林業経営を支える企画・管理・コーディネーター人材の育成も急務です。当社でも今まで以上に原木調達の川上にある森林管理、林業経営に目を向けて参ります。

 

 また、大変微力ではありますが、2012年より岐阜県立森林文化アカデミーにて、2016年より地元鹿児島大学農学部にて、「林業事業体経営」に関する科目の非常勤講師を拝命し、経営管理実務を通じた経営人財育成にも引き続き取り組みたいと思っています。

(ご参考①:鹿児島大学での講義の様子:http://takakuma278.blog33.fc2.com/blog-entry-454.html

(ご参考②:岐阜県立森林文化アカデミーでの講義の様子:http://www.forest.ac.jp/academy-archives/power_of_force/

 


前職は100年生の森林の経営を行う会社にいました

 

■ 最後に

 このような活動を通じて、地域の森林・林業・木材産業の活性化に資することができるよう、精進して参ります。性格上、つい硬いことを書いてしまいましたが、今回温かく受け入れて頂いた山佐木材の仕事に一日でも早く慣れ、社員の一員として認めていただけるよう頑張りたいと思います。ご指導、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

(新永 智士)



(左)新入社員研修1日目。設備保全の時間。木材加工の世界へようこそ!!

(右)新入社員研修2日目。ストレッチの時間。腕がすんなり上がれば若い!

(私は上がりませんでした、、、M理)