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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(43)

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年度末は、報告会が続きます。

 年度初めから取り組んでいた各種事業の締切が近くなると、報告会が計画されます。

林野庁委託事業報告会(平成30年3月5日)と、日本住宅・木材技術センター様が事務局をなされているCLT実証事業報告会(平成30年3月8日/東京、同3月12日/大阪)の募集が始まっており、このメルマガが配信される頃には、満員御礼で締め切られているかもしれません。

  

■林野庁委託事業報告会

・プログラム・申し込み先(日本CLT協会HP): http://clta.jp/events/5609/

・日時: 平成30年3月5日(月) 10:00~16:00

・会場: 全国町村議員会館 2階大会議室 (東京都千代田区一番町25)

・定員: 160名 入場無料 (定員に達し次第、受付終了)

※山佐木材(株)からは、平成28年度事業と平成29年度事業を各1件、計2件を発表する予定です。

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当日時間割等(予定).pdf
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■CLTを活用した建築物等実証事業成果報告会

・プログラム・申し込み先(住木センターHP):http://run-produce.jp/180312/

※CLT実証事業を活用した21物件について、東京会場で10件、大阪会場で11件の事業報告が行われます。

 

◇東京会場(成果報告会、住木センター講演会合同開催)

・日時:平成30年3月8日(木) 11:00~16:30

・会場:すまい・るホール (東京都文京区後楽1-4-10)

・定員:先着300名 要申込 入場無料 ※定員に達し次第、申込受付終了

 

 ◇大阪会場(成果報告会)

・日 時:平成30年3月12日(月) 13:00~17:20

・会 場:グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)会議室1202(大阪府大阪市北区中之島5-3-51)

・定 員:先着200名 要申込 入場無料 ※定員に達し次第、申込受付終了

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住木センターCLT実証事業成果報告会.pdf
PDFファイル 1.6 MB

 

 この実証事業では、6案件に関わっているので、私は東京・大阪の両方にエントリーしました。

 林野庁委託事業の方は、平成29年度の事業に私は、関わっておらず 聞くだけでいいかな・・と思っていたのですが、28年度の耐火事業の報告もするらしく 回ってきそうです。

 この事業では、試験を全て終わらせた後で入院騒ぎとなったので すっかりもう終わったものだと思っていたのですが・・・(;^_^A

 


また耐火試験やっています

同じくCLT床の今度は、1時間耐火です。

これは、今年度のCLT実証事業のひとつですが、H28年度補正の実証事業での試験も今年の試験→性能評価→大臣認定 だったので、実に今年度は、性能評価2案件を手掛け、加熱試験も1時間・2時間と小型炉試験も含めると、16体の試験を行ったことになります。 

 

 

 

 

写真は、建材試験センター西日本試験所様の

梁炉ですが、もう4年前からこの 耐火炉に何度お世話になったことやら。

今回もこの炉で試験を実施しています。

 


 

 今回の試験では、CLTの熱容量が大きいから?被覆材の熱容量が大きいから?下面加熱において加熱側のCLT表面温度は、すでにピークを越え下がっているのですが、裏面温度が下がらずピークが出ないということで、1月30日の試験では、1時間加熱後6時間50分放冷でやっと終了となりました。

 試験方法の規定がそのようになっているのでしょうが、その裏面温度というのが10℃とか11℃のレベルです。外気温も10℃ほど同様の仕様で真夏に行った予備試験では、裏面温度が30℃前後でも終了を迎えました。

 

 裏面温度って外気温を拾っている?などと思ってしまいます。

 試験方法・判定方法がそのように規定されているのでしょうが、裏面温度が10℃から1℃上がったところで何らかの影響が出るものなのでしょうか?ちょっと矛盾を感じた試験判定の規定でした。

 

 今も2体目の放冷中ですが、火を止めてすでに6時間が経っていますが、裏面温度が11℃から0.1℃上がったとか、下がらないとかで放冷継続をして、結局 2体共 加熱1時間、放冷6時間50分 計470時間も待っていました。(-_-;) 長~い 2日間でした。

 

 

 

写真は、裏面温度

つまり 上面の被覆材の上面の温度ですが

スタート時 4℃ 470分経って12~13℃です。

 

暖かいカイロの上に乗せているようなもので ほぽ外気温と同じなんですが、ピークが出ないと(下がり始めないと)終了できないのです。

 


常務取締役技術本部長 塩﨑 征男