メールマガジン第41号>役員挨拶

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★役員からのメッセージ          常務取締役  有馬 宏美

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2017年を迎えて

 2017年が始まり、早1ヶ月が過ぎようとしています。

 一年の計は元旦にありとよく言われますが、個人的には目標はもう何回目かの三日坊主を繰り返しているありさまで、反省ばかりです。それでも何度でも挑戦することが肝要かと自身に言い聞かせながら、過ごしております。

 又会社的には、弊社は4月が決算月ですから、丁度残り1四半期のみとなっており、今は28年度の締め括りの追い込み作業と来年度に向けての計画策定時期に当たっております。

  昨年、製材部門は2シフト体制になって2年が経過し、新しい従業員も加わり、それなりに運営体制が出来つつありますが、残念ながらベテラン社員のうっかりケガやもらい事故による車両事故等あり、万全とまではいきませんでした。それと10数年ぶりの台風直撃で、工場にも予想以上に被害が発生しました。

 昨年の様々な反省点を総括しつつ、新年度に向けて取り組んでいきたいと考えているところです。

 

 

長時間労働問題は仕事の仕方を見直す良い機会 

 昨年から特に注目する話題として、長時間労働に関することが多かったのではないかと思われます。新入社員の女性社員などに違法な長時間労働をさせたとして、書類送検された一流企業の話について、実態を聞けば聞くほど驚愕な世界があって、それが痛ましい結果につながったと悲しい思いに至ります。

 しかしながら長時間労働の問題は身の回りではいくらでもある話で、人ごとではありません。過多な残業や休日出勤が重なることによって、抑うつ傾向が強まり、心理的ストレスを感じて体調不良に陥り、働くことが出来なくなってしまう。本人だけではなく周囲の人たちや会社組織にも多大な影響を与えてしまいます。

  弊社の業態は、木材業と言えども建設業にほぼ近い業態ですので、季節的にも業務量の変化が大きく、繁忙期・閑散期がはっきりしており、いつも工期を中心に皆の仕事が回っています。ご多分に漏れず残業が発生します。

  この長時間労働の背景には、残業を美化する風土、人員不足、過剰な業務量、非効率な仕事の仕方等、様々なものがあります。非効率と言えば、OECD(経済協力開発機構)の調査によれば日本の労働生産性は7万4315ドルで加盟国中22位。主要先進7カ国では22年連続の最下位だそうです。勤勉でまじめイコ-ル労働生産性が高いではないようです。

 私自身、20数年前、初めて海外の工場(アメリカ・ウェアーハウザー関連会社)を視察した際見た従業員の働き方の凄さ・濃密な動きにショックを受けたことは未だに忘れられません。自分の会社の従業員だったら、1日も耐えられないだろうと感想を言い合ったと記憶しています。

 とは言え、私たち、働いている従業員が決して手を抜いたり、ゆっくり作業している訳でありません。業種、職種によってもその背景・事情は異なるかもしれませんが、現状の仕事の仕方、させ方に問題があるのかもしれません。現状を固定的に観るのではなく、意識して自分の業務の仕方を見直す良い機会かもしれません。

 もう少し業務の仕方を詰めて、無駄な作業はしていないか、無理なことはしていないか等問題点を発見することが大切なことと思います。

 来年度に向けて、このことを肝に銘じ、自己管理を進め、部門管理を進めて行きたいと考えています。

(常務取締役 有馬 宏美)