渋柿会鹿屋支部

今月のお題 「唖然」(あけっ)

鹿児島では「唖然(あぜん)とした」ことを同義語で「あけっ」と言いますが、今月はこの「あけっ」を句題としました。

青字は読み方です。声に出して読んでみましょう。

分からない方は近くの鹿児島出身者に読んでもらいましょう!

(注)若い人は鹿児島出身者でもなかなか読めません

 

大事な家宝 鑑定い出たや 唖然なっ

でじなかほ    かんていでたや  あけっなっ

唱 偽物じゃっち 恥ずかかされっ

      まげもんじゃっち はずかかされっ

       花園 ちづ

【解説】昔から我が家には評価ン百万円もするはずの家宝があり、今はやりの鑑定団に評価してもらったところ、偽物として桁違いに低く評価され、会場の笑いと恥をかいたという句です。 

 

 変化た横綱ね 相手も見物人も 唖然なっ

  よけたつね       えてもみいても      あけっなっ

唱 たった一秒ん 勝負び物足らじ

     たったいちびょん しょびものたらじ 

        前田 あやめ

【解説】大相撲も終番。横綱対新進気鋭との大一番に皆が熱戦を期待していたところ、軍配が返った瞬間変化した横綱にあっけない幕切れとなりました。

 

 

韮の葉を 開けたや空で 唖然なっ

にらんはを   あけたやからで  あけっなっ

唱 婆様めな眞実つ 言てな可哀相すし

     ばさめなまこつ     ゆてなぐらすし

       木佐貫 美千代

【解説】鹿児島では子や孫が旅立ちの際、韮の葉と称して、さりげなく己の懐から餞別を渡す習わしがあります。この句は後刻韮の葉を開けてみたら中味が空でびっくりしたという句です。

 

★解説は渋柿会鹿屋支部の有川南北氏にいただきました。

★写真:山佐木材写真部