クルーズ船「ボレアル号」で行く南極の旅(5)

 

毎朝の日課 船内新聞を見る

 部屋の外ドアの横にある文書受けに、毎朝早くに船内新聞が入る。その日の予定などが書いてあって、まずはこのチェックが毎朝の日課になる。

 

 1月30日のものをお目に掛ける。PONANTというのはボレアル号などクルーズ船を運用しているフランスの会社である。 

 ボレアル号船内新聞1ページ目に、この日の午前のエクスペディションである、「ネコ ハーバー」上陸のこと、2ページ目には午後の「パラダイスベイ(湾内)ゾディアック(ゴムボート)クルーズ(遊覧)」が行われることが書いてある。そして、様々な娯楽が準備されていて、この時間割が書いてある。

 3ページ目に午前中上陸予定の「ネコ・ハーバー」の説明、4ページ目に午後の遊覧場所パラダイス湾の説明がある。

ボレアル号船内新聞 1月30日号①
ボレアル号船内新聞 1月30日号①
ボレアル号船内新聞 1月30日号②
ボレアル号船内新聞 1月30日号②

ボレアル号船内新聞 1月30日号③
ボレアル号船内新聞 1月30日号③
ボレアル号船内新聞 1月30日号④
ボレアル号船内新聞 1月30日号④

 

阪急交通社からの船内新聞にも様々なサービス等の情報が提供されている。 

 ピアニスト、歌手、ダンサーたちが沢山乗船していて、毎日様々な船内イベントが行われる。この日も21時30分から始まるのがダンスショー、引き続きダンサーと乗客とのダンスなど、一体何時に終わったのだろう。参加者たちの元気さには驚かされる。

 

船内新聞阪急交通 1月30日号①
船内新聞阪急交通 1月30日号①
船内新聞阪急交通 1月30日号②
船内新聞阪急交通 1月30日号②

 

 私はこの日の例で言うと、夕食前に行われた「翌日(1月31日)の寄港地についての説明会」にのみ参加し、他の催しには行かなかった。今回クルーズでの私たち夫婦の最大目的であるエクスペディションにすべてを集中したかった。ワインと夕食を食べて、部屋に帰ると焼酎のお湯割りを飲む。そして早い時間に就寝、翌日のエクスペディションに備えるのを本分とする。

 とはいえこれらの諸イベントも参加費に含まれているし、案内を見るとなかなか魅力的なものもあって勿体ない気持ちもある。考えてみると焼酎を飲むというのは非生産的なものだと思わぬ事もない。


「ネコ・ハーバー」へ向けて出発  午前8時半

昨日の「アイチョウ島」と違って初めての南極大陸上陸になる。

 

出発前にまず記念写真
出発前にまず記念写真
上陸 雪の下は岩だらけ
上陸 雪の下は岩だらけ

南下したので雪が多い
南下したので雪が多い
石を積んだ巣で卵を抱いている親ペンギンも
石を積んだ巣で卵を抱いている親ペンギンも

孵ったひな鳥も「アイチョー島」のものよりかなり小さい
孵ったひな鳥も「アイチョー島」のものよりかなり小さい
坂を上って延々と雪上歩行 
坂を上って延々と雪上歩行 

坂を上って延々と雪上歩行 
坂を上って延々と雪上歩行 
降りてきて雪の崖を見下ろす。雪の壁がどーんと音を立てて崩れると、どっと波が起こる
降りてきて雪の崖を見下ろす。雪の壁がどーんと音を立てて崩れると、どっと波が起こる
ちょっと休憩
ちょっと休憩

 

 約2時間後母船に帰る。平服に着替え10時半過ぎ。例によって熱い紅茶にウィスキーを入れてすすり、体を温める。


 

「パラダイスベイ」の遊覧   午後から船が移動開始、パラダイス湾に入る

様々な形の氷山が出現し始める
様々な形の氷山が出現し始める
ザトウクジラ!
ザトウクジラ!

 

そしていよいよゴムボートで湾内クルーズ

 

まず出発の記念写真、家内の体調復活。このエクスペディションから参加。


アルゼンチン隊の基地に上陸
アルゼンチン隊の基地に上陸
高台から同基地を見下ろす
高台から同基地を見下ろす

南極アザラシ
南極アザラシ
アザラシ発見の情報が流れ、ボートで現場へ急行 
アザラシ発見の情報が流れ、ボートで現場へ急行 

ザトウクジラの群れ 接近 
ザトウクジラの群れ 接近 

 

 

母船に帰還。

ビール、ワインとともに夕食。

焼酎のお湯割りを飲んで就寝。



 

ボレアル号の僚船「ソレアル号(LE SOLEAL)」とランデブー

 この日の夜9時過ぎのことである。突然船内放送があって起き上がる。同じポナン社の僚船である「ソレアル号(LE SOLEAL)」とランデブーするというのである。何と先方ソレアル号から、当方ボレアル号への米の積み替えを行うというのだ。馬鹿らしくも愉快ともつかない南極の夏の夜の一幕である。

 

 日本人の我々がフランス人たちの予想を超える量の米を食ったらしい。「日本人たちが米が足りなくて、これから飢えるかもしれないから、SOS!」とでも言ったのだろうか。先方乗客は欧米人主体のようで、米は余っている、それではその米を日本人たちに譲ることにしよう。いたずら好きらしい船長の考えそうなことである。

 米が無くて腹を減らしている日本人のクルーズ船に、一方のクルーズ船から米を贈るイベントは、これ以上無いショーとなり効果抜群、その盛り上がり方たるや尋常ではない。デッキや窓によって手を振り手を叩き大興奮の態である。もちろん親愛の情も含まれてはいるのだろうが、当方憮然として眺めるのみ。                       

「ソレアル号(LE SOLEAL)」から我々の船に米が積み替えられる。  夜の10時頃なのに明るいのは、南極だから
「ソレアル号(LE SOLEAL)」から我々の船に米が積み替えられる。  夜の10時頃なのに明るいのは、南極だから

 (佐々木 幸久)


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コメント: 2
  • #1

    股上 (火曜日, 31 3月 2020 16:50)

    南極クルーズの旅紀行は今回5回を数えてゐますが、いままで閲覧したことがありませんでした。
    まさか佐々木さんご夫婦の旅行とは思いませんでした。
    南極大陸に上陸したとは驚きました。
    トラピクスの船内新聞に日付は昨年1月ですが、いったいいつ出発していつ帰ってきたんですか?

  • #2

    藤崎徹 (火曜日, 28 4月 2020 14:35)

    南極大陸⁉ビックリです!一生に一度行ってみたいです。
    幸久社長、ご機会があれば土産話など・・・・・?