消火訓練総括

 当社では消火訓練にそなえて、事前に数度の消火訓練の訓練を行っています。消火訓練本番も大事ですが、事前準備と回数が大事だなとつくづく感じます。

 いざ訓練に望むと、各持ち場なりに初期消火にかかりますが、初回の訓練は目も当てられない状況です。訓練を重ねるうちに表れてくる行動や機材の問題点を洗い出して改善箇所を見なおすことで、本番はてきぱきと初期消火にあたる事ができました。

 


 

 今年は前年と比較して人員が増えていますので、特に初めての人が初期消火の目的を理解し、素早く安全に行動して消火にかかれるように3回の事前訓練を行いました。 

 訓練終了後、消防署の方からご指導いただきました。

  • すぐに火点が伝わるように、発見者は他の社員に火元がどこか明確に伝達すること
  • 火の手が強く隣の棟へ移りそうな場合は、燃えている棟以外に類焼しないよう、隣の棟へ放水を行うこと
  • 状況に応じて避難するなど、現場の状況を適切に判断し安全に行動を行わなければならないこと

 多くのお話を聞き気持ちの引き締まる思いでした。

 

 他にも「家庭で消火器はどこに置いてありますか?」との問いに火災が起こりそうな台所へ設置するのは間違いですよと指摘がありました。消火器の設置はいざというときの避難と逃げ道も確保できる「玄関」がベストだそうです。みなさん家庭での消火器の設置は玄関です!台所へ設置されている方は配置転換されては。

 最後に社長の講評にもありましたが、いざ自分の持ち場で火の手が上がったら!!と普段から予測して、まずは周辺の清掃、片付けと不安全状態がないように再度各工場、持ち場の巡回と指導をみなさんよろしくお願い致します。

(自衛消防隊長 延時)


 今年も消火訓練の時期がやってきました。昨年度から自衛消防隊の副隊長を任され、よりいっそう使命感を持って迎えた今年の訓練では、とにかく参加する社員全員の訓練に対する「意識改革」を目標に掲げました。

 やはり火災が発生した時と、訓練とでは、意識を同じレベルに持っていくのは正直難しいと思います。しかし、少しでも火災発生時と同じような緊張感を持てるよう、先頭に立ち、高校球児だったあの頃以来の大声で全員に指示を出す事を心がけました。

 


 

 鬼の延時隊長のもとで統率された山佐木材・自衛消防隊を中心に、全社員の皆様のご協力もあり、スムーズに訓練を終えることができました。集合する際にも全員が駆け足で集まり、整列から人員機材報告までキビキビとした行動をとってくださり、非常に嬉しく、頼もしく思いました。

 今年度も、東部消防署様、サクラ防災様のご協力のもと、無事に訓練を終えることが出来ました。最後の消防隊員の方の講評の中で、放水開始までの時間はとても早く良かったが、ただ集合がかかったから、急いで持ち場についていたように見える場面があった。という言葉がありました。

 

要するに、「今、どこで火災が発生しているのかを把握できていない

ということでした。確かにその通りだと思いました。火災発生時には、絶対にマニュアル通りに動くことは、できるはずがありません。来年度からは更に、本番さながらの状況に近づけて訓練できるよう、自衛消防隊を中心に話し合っていきたいと思います。

 

 

今年度もご協力頂いた関係各位に、改めて感謝致します。ありがとうございました。

(自衛消防副隊長 中島)