ハウステンボス「変なホテル」第2期棟CLT構造見学会

10月30日(金)、鹿島建設様と住友林業様の主催で、CLT工法による宿泊施設ハウステンボス「変なホテル」第2期棟の構造見学会が開催されるとういことで、工務チームからK村次長とN島君と私が参加してきました。 

ハウステンボスと言えば、何といってもこの時期は「光の王国」。イルミネーションが見られるのではと、ほんの少しだけ期待していたのですが、なんと…翌日から。しっかり気持ちを切り替えました。(見学会はお昼からでしたので、あったとしても見られなかったのですが。。)


異国感の漂うハウステンボス…を通り過ぎ、少し高台に目的地「変なホテル」がありました。

(鉄骨造の第1期棟は先に完成しており宿泊可能、今回は建設中の第2期棟の現場が公開されたもの)

予想以上に早くついてしまった私たちがウロウロしていると…目の前に大きなロボットが!

 

この「変なホテル」は、荷物預かり、受付、部屋の照明や朝のアラーム等、全てロボットが対応してくれます!そして!お部屋の鍵がいらない?そう…最新の顔認証でお部屋が開くそうです。なんとハイテクノロジー!

前を通過したハウステンボス
前を通過したハウステンボス
変なホテルはロボットがお出迎え
変なホテルはロボットがお出迎え

 

前置きが少し長くなりましたが、見学会が始まり、あれ?見慣れた顔が…。

S﨑常務、村T部長、N胤係長が日本CLT協会のスタッフとして見学会の案内役をされていました。ご苦労様です!

 

見学会の説明をしていきたいのですが、書きたい事がありすぎて長くなりそうなので、私の独断と直感で感じたものをピックアップしていきたいと思います。

 

まず、ドーンと目の前に2階建てのCLTの建物が!(ロボットを見つけた時点で見えてましたが、見えないふりを…)

山佐木材もCLTを製造していますが、建てられたCLTは初見でしたので、「おーっ!CLTが建ってる!」(そりゃ建つだろ。)こんな感じでした(笑)

CLTの建物が向かい合わせに建っており、延べ床面積は約2000m2、全部で72室。今年の8月に着工し、建方がほぼ終わった状態を見ることが出来ました。


このホテルは3つの「S」がテーマとなっているそうです。

  • SMART (顧客ニーズに応えるスマートなサービス)
  • SAVINGENERGY (世界展開可能な快適な省エネルギーユニット)
  • SUSTAINABLE (木材利用による環境共生ホテル)

適切な部屋面積、無駄のない家具と、お客様のニーズに応えるスマートなサービス。が1つのテーマ!

そしてCLTといえば高断熱!それに+断熱材+遮熱塗装鋼板があり、省エネに!

これが2つ目のテーマ!でもCLTの難点、防音は?されてました!2階床は180のCLTに40のモルタルを打設し、置床、吊天井、壁パネルの間には、ブチルゴムを張り遮音性能を確保していました。

そして、木材利用による環境共生ホテルと言うことで、熊本産材6割、長崎産材4割と地域産材を利用されてました。これが3つ目!

来年3月オープン予定だそうです。3つの「S」がどれもあてはまる素敵なホテルになりそうでした。


見学会では、銘建工業様よりCLTの製造について、鹿島建設様と住友林業様より設計施工について詳しい説明がありました。

この見学会で私が一番驚いたのが、アンカーボルト!

なんと6400mm/32本!平均200mmのピッチでアンカーボルトが入っていて、監督さんが苦労したとおっしゃっていて、驚愕し又、関心を覚えたお話でした。


2時間程の見学会でしたが、設計、施工等の様々な角度からのお話を聞かせていただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。長々と書いてしまいましたが、ご清覧ありがとうございました。

(工務 前原)

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コメント: 2
  • #1

    県木連 三窪 等 (月曜日, 14 12月 2015 13:39)

    工事はいつ頃終わるのでしょうか?完成後の出来上がりに興味があります。チャンスがあれば是非完成を見てみたいですね。

  • #2

    山佐木材メルマガ委員会 (月曜日, 14 12月 2015 16:55)

    三窪さま。コメントありがとうございます。来年2月末完成予定、3月から営業開始のようです。ハウステンボスツアーしたいです。