岐阜で木造3階建て校舎の火災実験

10月20日(日)、岐阜県下呂市御厩野の民有地で、第3回目となる木造3階建て校舎実大の火災実験が行われました。

地元・中島工務店様のはからいで、実験に参加する事ができ、とても貴重な経験になりました。

当日は、朝5時に集合し、実験現場に5時30分頃には到着。辺りはまだ薄暗く、雨も降り、霧も出ておりました。関係者の方が早朝から悪天候の中で作業に追われる姿は、これから始まる実験の物々しさを思わせました。

天候は良くなる気配はありませんでしたが、実験は行われるとのことで、私達も作業の説明を聞き、配置につきました。関係者の方の数も多く、また実験の設備も大がかりで、初めて見る光景に、国の法律を変える実験のすごさを改めて感じました。

午前8時に1階部分に点火しましたが火勢が足らず、20分後に再点火となりました。

48分後にフラッシュオーバー、63分後に2階に延焼、67分後には3階に延焼し、火の勢いを体感しました。

実験開始から2時間35分後の10時35分に実験終了、一斉に放水による消火作業が始まりました。なかなか消えない火に火事の怖さも再認識させられました。

防火壁に囲われた箇所には延焼も無く、延焼の時間等、実験としては期待した成果が得られたとのことです。

国産木材の利用促進のために規制の緩和、建築基準法の改正を願うこととします。

関係者の皆様、大変ご苦労様でございました。

(建設部 片村)