M田次長のぶらり肝付町の旅・流鏑馬編①

肝付町の秋の大祭「流鏑馬」(やぶさめ)の準備が始まりました。

流鏑馬とは、毎年10月の第3日曜日に四十九所(しじゅうくしょ)神社に奉納される祭事で、900年近い歴史を持つと言われています。

全国的に有名な鎌倉の流鏑馬と同じく、射手が疾走する馬上から鏑矢を射るものですが、射手は、それまで馬に乗ったこともない肝付町の中学生の中から選ばれる点が特徴です。

9月に入ると、今年の射手(中学2年生)の騎乗が始まると同時に、馬場の整備も行われます。

9月8日(日)晴れ。練習の時に疾走する馬を止めるための柴垣作りが行われていました。取材の流れで私も作業に参加することになりました。

四十九所神社の中村宮司さん。写真右側が走路。右奥が柴垣。
四十九所神社の中村宮司さん。写真右側が走路。右奥が柴垣。

流鏑馬保存会、射手の住む集落のボランティアの方々と、近くの山から孟宗竹とカシ、マテバシイなどの柴を取ってきて、総出で作り上げます。

本番前日には、見場を良くするために、もう一度カシの柴だけで作り直すのだそうです。また、走路には馬の直進を促すための柴立て、的の立つ場所へのネット張り、走路沿いの民家の出入り口を確保する綱も張られます。

ボランティアばかりとはいえ、皆さんの作業の段取りは手早く、午前中にはほどんどの作業が終わり、お昼は保存会の奥様方にカレーライスをご馳走になりました。

★次回は、この馬場を使った練習風景をご紹介します。

 (M田)